|
|
|
|
||
教育には時代を超えた理念と時流に流されない確固たる信念が必要です。教師一人一人が、子どもの人間としての尊厳を最大限に認めるとともに、かけがえのないものとして慈しむことの大切さはいつの世にあっても変わりません。そのために、学級の子どもに寄り添い、子どもをとらえ続けながら、子どもに学ぶ姿勢をもった教師が、はっきりと指し示すことのできる「この子」として子どもをとらえていく教育をめざします。「この子」と呼べるほどに、子どもを身近に引き寄せ、子どもの真の姿を見ることのできる教師による教育の実現は、この子の持ち味や今まで見られなかった新たな一面である輝きを引き出すことでしょう。 子どもは、未来に生きる豊かな可能性を秘めています。一人一人が輝きながら成長する傍らには、子どもの伸びようとする芽を敏感にとらえ、ひたすらこの子の輝きを引き出そうとする教師がいる・・・。そんな学校風景に憧れ、今日の矢継ぎ早に押し寄せる教育改革の波の中にあって、こうした子どもと教師の関係が学校教育には何より不可欠であるという信念をもち、軸をぶらさず、本市の教育改革を推進していきたいと考えています。 現在、学校教育は、従来のような学校を中心とする枠組みでは対応しきれない時代に入ってきています。地域の中の学校として、保護者や地域住民と共に手を携え、子どもの学びの場をつくりあげる教育システムの再構築が求められています。そのために、校長が明確な教育ビジョンを示し、学校外の方々の参画のもとで開かれた学校づくりをしていきます。教育委員会としては、真に開かれた学校づくりのために、各学校への支援をしつつ、子どもの輝く豊かな学びの場が学校内外で創出されることを強く願っています。
|
||
|